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葛西佐紀

2017年11月12日 (日)

そういえば~ by葛西佐紀

風邪をひいた

熱が出た

仕事先の近くの病院に行った

医者が「熱、計りましょうね」とピストルのようなものをオデコに付けた。ピッ!
医者は「8度3分もあるじゃないですか!」と驚いた。

だが私は、そのあまりの早業に驚いた。
ピッ!たったのピッ!1秒にも満たないピッ!なのだから!!

そして定番の解熱鎮痛剤、抗生剤、咳止め、胃薬をたんまり出して頂いて
仕事場に戻ったわけであるが・・・

そういえば、子供の頃は風邪をひいたといえば、“お尻にペニシリン”だった。
で仕事先の子にそのことを言ったら
「えっ~~お尻に注射打つんですかぁ~~いやだぁ~何でお尻なんですかぁ~~」って。

いやいや、何でって、私にも何でだか分らんが、
とにかく風邪をひいたらお尻にペニシリンだったのだよ、あの頃は。
金属のヘラでウェーッだったんだ!薬は粉薬で、紙に包んであったんだ!
体温計は10分ぐらいは計っていたんだ!!

だもの、ああ~私はほんと遠くに来てしまったんだなぁ~ってつくづく思うわけである。

そういえば、私の家「ゆでたまご」の“ボッコリの遠足”でヤッコリの家庭事情を地でいく
ビンボービンボー、ビンボー・ダナヲ(淡路恵子の最初の旦那さん)だったもんで
波多野医院の診療代、いっつもつけだったなぁ

波多野先生「いつでもいいよ」って言ってくれて、お母さん頭を下げていたなぁ~

そういえば、片腕がない魚の御用聞きのおじさん、私は少し怖かったけど
お金は今度でいいよって、お魚、たまに置いていってくれた。

そういえば、黒い毛糸の帽子のエルビーの太ったおばさん、
余ったからってエルビーを時々縁側に置いていってくれた。

そういえば、隣の名川さんのおばちゃん、「いいの、いいの」っていって
ご飯(お米じゃなくて)時々持ってきてくれた。

お母さん、たくさんの“時々”やら“たまに”に助けてもらってたんだなぁ
で、私はそのおこぼれで大きくなったんだなぁ

それにしても・・・それにしてもだよ、ああ~~ほんと私は遠くに来てしまったんだ・・・・・・


熱は下がったけど、なんだかフワフワする頭でそんなこんなを思ったりして・・・・・・

・・・ン?チョット待てよ、ン?!・・・波多野医院の診療代のつけ、完済したのだろか・・・
半世紀以上経ってるから・・・“つけ”に時効ってあるのだろうか・・・








2017年10月12日 (木)

生まれて初めて! ~by葛西佐紀

今朝(10月11日)、玄関を出ると朝もやが立ち込めていた。
高原でもないのに玉川上水の木々達は白く霞んでいる。
幻想的とまでは、幽玄的とまではいかなくても、鳥の声は静けさを際立たせ
辺りはとても新しく、何だか生まれて初めての道を歩いている気になって、
かなり感動ものであった。

そうそう、8月のブログで生まれて初めて焼肉屋さんに行ったのは、芹川氏とだった、と
書いたっけが・・・

そういえば45年前、生まれて初めて穿いたへそ下までの小さなパンティーなるものは、
芹川、天光両氏からのプレゼントだったっけ。

そういえば、生まれて初めてジェットコースターに乗ったのも、馬に跨ったのも、
パラセイリングで空に舞い上がったのも、芹川、天光氏と一緒だった。

生まれて初めて水深50センチのところで溺れかけたのも
クッキングワインで泣きながらゲロはいたのも、
この人達の笑顔の前だった。

「もう~もう無理、これ以上は食べられませ~~ん」と叫びながら生まれて初めて
吊り上げられたマグロのように寝ころんだ横で、
そういえば、この人たちもマグロになっていた。

生まれて初めて、肝試しで死ぬほど恐い思いをしたのも、
生まれて初めて、震えるほど悔しくて、どうしようもない思いをしたのも、
生まれて初めて、笑いすぎで、翌日胃のあたりが筋肉痛になったのも、

この人たちと一緒だったんだ。

ほんとうにたくさんの“生まれて初めて!”をこの人たちとしてきたんだ。

だからといって、どってことないのだけれど、
ただ、それだけのことなのだけれど、

ただそれだけのことの時間を、ワタクシだけの永遠として抱えているのだと思うと、

それはそれで、なんと甘やかな一瞬一瞬なのだろうと・・・
今思ったりするわけで・・・

・・・・・・・・・
・・・冬に向かう肌寒さが私にこんなことを思わせるのかもしれない・・・

そして

明日、また、“生まれて初めて!”の一日が始まる、のだ!!



2017年9月12日 (火)

まぶしいいぃ~~~ by葛西佐紀

「ちょっと、でかけていますので→」の台本を書いていた夏、私はずっと考えていた。

ほかのどの季節よりも、夏に子供の頃のことを思い出すのは何故だろう・・・
何故夏なんだろう・・・・・・と。
そして、カンカン照りの道を歩いて、いきなり降ってきた答えは

ああ~、夏の光の、この眩しさのせいだ、
輪郭がぼやけるほどの、クラクラする眩しさが人の記憶を呼び覚ますのだ!!だった。

眩しい➡眉根を寄せ目をシバシバさせる➡何だか喉の奥の方がキュッとなる

➡すると何だか今度は胸の奥の方が切ない気分になってくる、あくまでも気分に

➡で次に、どうして私は今ここにいるんだろうなんて思ってみたりする

➡振り返る時間、そして情景➡記憶の泡がはじける

とまあこんな具合ではないかと。

(カミュの「異邦人」だったっけ、主人公の殺人の動機が太陽があったから、というのは)
私の場合はそんな哲学的、象徴的、頽廃的ではないのだが


夕立の後のムワッとする湿った土の匂い、カサカサの砂利道、
銭湯の帰り、姉と内緒で食べた凍った三角ジュース、幻燈会の安寿と厨子王、
庭に咲く赤い紅葉葵の花、黄色のてっぽう水仙、
母さんが扇ぐうちわの風、たまにしか帰らないお父さんの車の音・・・・・・

思い出せることなんて限られている、
しかし思い出すことのない、けれど私を形づくる無数の記憶を抱えて夏は過ぎていく・・・


そして、今年もまた、その夏のシッポを惜しみながら、
そこまで来ている秋の風に、私は鼻先をくすぐられている。


「ちょっと、でかけていますので→」のパンフにこんなことを書いている。

 風はいつだって新しい。過去に思いを寄せることも、未来に思いを馳せることも
 風に吹かれながら、今の自分を思うことに変わりはない。     
 今を愛おしく思うことに変わりはない。


ああ~~夏の終わりは何だか、やけに切なくて、やけに愛おしい!!

2017年8月12日 (土)

ニクッ!!の日~ by葛西佐紀

「毎日が夏休み~葛西バージョン」を書くつもりだったのだが、急遽変更だっ!!

8月月11日、芹川さんの誕生日でもあり、山の日でもあるこの日に、青い鳥の暑気払いを兼ね、夏型誕生会と銘打って狛江の焼肉屋さんに集合した。

テーブルに着くと既に炭が赤々として、「さあさあ、存分にニク、食ってくれ!」て感じだ。

先ずは飲み物を注文して、肉はカルビだ!タンは塩だ!ああだこうだと能書きたれながら
お肉とサンチュとキムチと山盛りのご飯を注文。

その間にも私たちの食欲をそそるように炭は絶好調に燃えている。

しばらくして飲み物がきて、芹川さんの音頭で乾杯!!!したのに・・・
さあ、食うぞと口も胃袋も準備万端整っているというのに・・・

肝心のお肉がやってこない・・・なかなかやってこない!・・・肉がこない!!

その間にも私たちの食欲をそそるように炭は絶好調に燃えている。

そういえば、「入り口に従業員が少なくて、そこのところひとつよろしく!」的な張り紙が・・・


赤々と燃える炭に手をかざしながら、芹川が長閑な囲炉裏端の小芝居を始める。
「んだなぁ~、お盆だもんなぁ~~」
「んだな~~」と渡辺が手を温めながら相槌を打つ。
「ニク、食いてえなぁ~」「んだな~~食いてえなぁ~」「牛一頭分持ってこいやぁ~」「んだ、んだぁ~」

そうこうして遊んでいると待望のニクッ!!がやってきて・・・それからはもうもう・・・

葛西は追加注文の番号を読み上げのに忙しい、近内はそれをタッチパネルに打ち込むのに忙しい、渡辺は火の調節に忙しい、天光はご飯にキムチで忙しい、長井はニクの配分に忙しい、天衣、高彩は静かに忙しい、そして、芹川は・・・アッチコッチに忙しい!!

その間にプレゼントの渡しっこをして、ありがとうが飛び交い、
そして私達はあっという間にデザートまで食べ終わっていた。

そして渡辺が嬉しそうに、ひと言
「いつも、いっつも、今回は落ち着いて食べましょうねっていうのにねっ」

渡辺のニッとしたその笑顔が二度とない今この時の幸せの証のようで、
私、胸の奥のほうがツーンとした・・・そうだね、忙しいも美味しいのうち、口福のうちだね!


帰りの電車の中でフッと思い出した。

上京して生まれて初めて焼肉屋さんに行ったの、芹川さんとだったなぁ・・・

その振り返る時間が余りにも遠くて・・・なのに余りにも鮮やかで・・・

嗚呼ぁぁぁ~~~全くぅぅぅ~いやになっちゃう、涙もろいお年頃だになったもんだ!
今、電車の中だゾイ、と鼻をかむ私であった。













2017年7月12日 (水)

「似てる!!」~ by葛西佐紀

朝、商店街を駅に向かって歩いている。
前方からカッカッカッと下駄の音を鳴らして歩いてくる人がいる。
カッカッカッ、カッカッカッ・・・・・・近づくにつれて私はその人から目が離せなくなった。

まず、下駄は歯が20センチ程の高下駄、それも、一本歯だ!
髪はサイドを刈り上げ、中央部分を1束にポニーテールの白髪頭だ!
その肉体は小柄だが完全にボディビル体型、加えて半ズボンにノースリーブのTシャツだ!
そして、そしてそして、
その彼が小ちゃな、ものすごい小っちゃなトイプードルを連れているのだ!

すれ違いざまのほんの数秒でインプットされたその姿は、余りにも印象的で、駅に着いてからも、頭の中をグルグルする。

プードル連れて、一本歯の高下駄を鳴らして、半ズボンでノースリーブでポニーテールで、
ボディビルで初老で・・・

エッ、エエッ、エッエッエェェェーーーー??ナニナニ、ナニ、
あの絶妙な取り合わせ、奇妙ではあるが調和がとれた、得も言われぬ統一感・・・

何なの、何なの、あの人何なの、なんか変だけど、なんかスゴイ!!!


と、これは先月末の出来事、


9日、大阪A・SO・BOの公演を観た。そして帰りの新幹線の中で思った。

似てる!!

一本歯の高下駄おじさんの時と、似てるんだなぁ~

あの絶妙な取り合わせ、奇妙ではあるが調和がとれた、得も言われぬ統一感・・・
何なの、何なの、あの人達何なの、なーんか変で、なーんかスゴイ!!!

ほんと、羨ましくなるくらい、変で、スゴクて、キラキラしてた。


私はきっと、多少いびつで、整はない感じが好きなんだなぁ、きっと。
服装も髪型も、そして人も、整いすぎない方がいい、
整いすぎない方が面白い・・・・・・だとしたら、

未だに整っていない私の人生は、ある意味、理想形をひた走ってきたのかもしれないな。


そして、これからも・・・だな、たぶん、きっと。。。。。。

2017年6月12日 (月)

ホォ~、人は時として ・・・ by葛西佐紀

朝の通勤電車、サラリーマンたちは新聞を縦半分折りにして読んでいる。

その日の朝、幾分ボォーとした頭で座っていた私の目の前に、新聞のその記事はあった。

“天然痘 スペインカゼが恐い”

寝とぼけた頭をコツンと小槌で叩かれたように
えっ、ナニ?どういうこと?えっ、ナニナニ?ともう一度見直そうとした時
そのサラリーマンは無情にも、バサッ!っと新聞を裏返してしまったのだぁ。

えっ、ナニ?天然痘とスペインカゼがどうしたってぇ
頭の中を早口で想像が駆け巡る。

ああぁぁぁぁーーーーー!!この間テレビでやってた、最近、巷で肺結核にかかる若者が増えているって・・・
てぇーことはよ、肺病同様天然痘、スペインカゼ、このアンティークでノスタルジックな病もぉ~

お願い!!もう一度その欄に戻ってぇ~~~
という私の声なき声が届いたのか届かないのか、バサッ!!
ああ~~おかたじけ!!サラリーマン殿っ!!

で、私は読んだ、ナニナニ・・・

“天然型 スペインゴルフが熱い”・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゴルフ雑誌の見出であった。


ホォ~人は時として、瞬時に、ここまでの見間違い、読み間違いをするのだっ、ホォ~~
と我ながら唖然としたわけだが

しかしながら、である

“天然型 スペインゴルフが熱い”
“天然痘 スペインカゼが 恐い”

こう並べて書いてみると・・・・・・フムフム・・・
間違えても、まあ致し方ないのではあるまいか、と、思ってみたりするのだが・・・

いかがであろうか?


とはいえ、私のような寝とぼけた人間の寝とぼけた見間違い、読み間違いが種となって
世間を揺るがす一大事になることだって在り得る訳だからして・・・

ああ~~あぶねぇ、あぶねぇ、流言飛語、根拠なき噂には心して掛からねば!
ああ~~クワバラクワバラ、ツルカメツルカメ・・・

おや?何だか遠くの方から

“オイオイ、あぶなくて、クワバラでツルカメなのはお前さんじゃないのかい”
って声が聞こえるけど・・・

気のせいであろうか????











2017年5月12日 (金)

〇〇〇は足元から!! ~by葛西佐紀

“オシャレは足元から!!”なんて世間ではよく言われるけど・・・

私はといえば、甚だ耳の痛い話であり、洋服に合わせて靴選びなんて夢のまた夢、気の遠くなる話。
そもそも、洋服だってワンパターン現象に陥っているのだからして・・・


青い鳥の中で、靴のオシャレ度第1位はダントツで長井八美、第2位は渡辺なほみ、そして
第3位に飛び込んでくるのが高彩裕子といったところだろうか。

中でも長井八美は“ああ~この人ホント、クツが好きなんだなぁぁ”って思うわで・・・


その長井さんから、彼女の足に合わなかったオシャレなハイカットの靴を頂いた。
で、先日それを履いてお出かけしたのだ。

するとどうだ、ペッタンコの靴なのに背が高くなったような、背筋がピンコシャンコで
歩幅もズーーンと広くなったような。
何だかちょっとうれしくなって、気分がスキップするがごとく上向きで、
サンサン歩いているんだな、私ってばさ!!

で、サンサン歩きながら、劇団青い鳥の第3作目「嬢ちゃんライオン日和です」で
つむぎとかすりという双子の姉妹(ちなみに葛西と芹川がその双子役だったんダス!)が
旅をしながら探す“幻のファンフランファンの靴”のことを思い出した。


軽やかで、自由で、自在で、力強く、そして解き放たれた精神に満ち溢れた
そのファンフランファンの靴は、かくや!!と思うほど私は気分上々になっちゃったんだ。

貰い物の一足の靴で、ちょっと不思議、ちょっと有り難い、ちょっと幸せ、
そして、ちょっとうれしい気分にだっ!!

そこでこんな標語を作ってみた。

“気分上々は足元から!!” もっと言うなら

“明るい人生は足元から!!!” いや、もっともっと言うなら

“人類の親和は足元から!!!” なんてのはどうだろう。
                    ・
                    ・
                    ・
                    ・

こんなことを思った次の朝、私はいつものズンダレた靴を履いて、ため息交じりで銀座線に
乗るのだからして・・・

う~~ん、気分上々は儘ならないのが、う~~ん、ちょっと切ないね!!






2017年4月12日 (水)

最近の私のンもぉ~~3連発  by葛西佐紀

先日、時間つぶしで入った喫茶店、コーヒーを飲んでいると、横から
「イッ!!」という声が聞こえてきた。

見るとサラリーマン風の男性がスマホを見ながら、鼻毛を抜いている。

気にしない気にしない、私は気にしない・・・と思うのだが
またもや「イッ!!」(イッ!!は痛いのイなの?)

今度はよく見ると、机の上にハンカチが置いてあり、その上に抜いた鼻毛が並んでいる。
それも、何と律儀に同じ向き、毛根を上にして並べてある。

その男性の几帳面さと無防備さと羞恥心の無さに一瞬惚けてしまったのだが

それにもまして、何がやるせないかって
その抜かれた鼻毛を、1、2、3、4、5、6本と数える、どうしても数えてしまう私よ!!

ああ~~ンもぉ~~んなのだ!!


灯りに浮かんだ夜の桜を、花びらがホラホラと散るのを見上げて、
「きれいだなぁ、あと何回この桜をこうやって・・・」と儚くも、神聖な気持ちになっていたら

左目に虫が飛び込んだ!!

この広い、ひろーい世界のうちの1㎝×2㎝程の私の目の玉に
何故に今、この時に限って!!
おまけに、どういう訳か、いっつも虫が入るのは決まって左目なのだ!!

ああ~~ンもぉ~~なのだ!!


道を歩いていたら、目の端にキラッと光るものが・・・
エッ?何?
誰が見てるわけでもないないのに、素知らぬふりして近づいて見ると・・・
なんのこたぁないストラップに付いているひしゃげた金属の・・・訳の分からないものだっ!

私は何を期待してたんだッ、もぉ~
つましいやら、いじらしいやら、なんやらかんやらで

ああ~~ンもぉ~~なのだ!!


私の普通の生活は、ンもぉ~の大安売り!!なのだわさぁ

でもね

ンもぉ~~だけど、ちょっとくすぐったいような、ちょっとうれしいような・・・んだわさぁ

2017年3月12日 (日)

それは全て青い鳥だった~by葛西佐紀

あの未曾有の災害から6年たった、そして「普通の生活」を終えて一週間たった。

どうしったって時間は流れていくんだなぁ
私は、今神田川沿いの、まだ固い蕾の桜を見上げている。


モリスケのケーキをジッと見つめ続けるサチ雄の天衣織女
そこには孤独とひたむきな、一途な眼差しがあった。


老母から、アゴを上げスックと立ち上がる天光眞弓
そこには毅然と立ち向かう、晴れやかな清々しい時間があった。


舞台に出ていく役者たちを見守り、大丈夫!と声を掛け続ける芹川藍
そこには直感と意志が持つ切ないほどの豊かな魂があった。


私の大好きな、泣きたくなるほどの一瞬は、全て青い鳥であった。


たくさんの希望と、数えきれないため息、
身をよじる程の焦燥と、深い傷つき、
崩れ落ちそうな悲しみと、どうしようもない楽天と・・・・・・


43年、そうやって選び取ってきたこの道を誉れとできることに私は感謝します。


そして、
ドタバタ、ジタバタといまだもって迷い子の私達が、今ここに奇跡のように在り続けることを可能にしてくださった方々、
これまで寄り添い、見守り、共に歩き続けてくださった皆さま、
遠くに、近くに、その時その一瞬一瞬に、温かい眼差しと静かな想いを送り続けてくださった皆さまに、
絶大なる敬意と深い感謝を込め・・・・・・

ほんとうに、ほんとうにありがとうございました!!
皆さまは青い鳥の宝物だぁぁぁぁ!!!!!


いつか どこかで また会いましょう
雲なき 全き青空のもと 
遥かなる“そこ”に眼差しを向けてさえいれば
きっと また 会えるはず・・・

いつか どこかで また会いましょう

2017年2月12日 (日)

未知のおくりもの~by葛西佐紀

今、稽古は焦りも不安もないまぜになって、佳境に入っている。

にも拘らずお昼頃から始まって日没前には帰途につく。(私達の年頃の肉体には最良の稽古時間なのだが)

そして電車の窓から暮れなずむ夕空を見ながら、こんなことを思った。

いつだったかの昔、何かのエッセイに“演劇界隈”と称するものにどうしょうもなく馴染めない自分達の事を書いたなぁ~

“青い鳥は演劇界の転校生”などと言っていたなぁ~



43年たった今、果たして私たちは演劇界隈に馴染めているのだろうか。
私たちは転校生ではなくなっているのだろうか。

いやいや、私達にとって演劇界隈はやっぱり歓楽街の灯りぐらい遠いものだし、
孤独な転校生が緊張と不安と期待を抱えて、初めての教室に足を踏み入れるようにして芝居を創っている。


私たちはこうやって歩いてきたのだし、これからも転校生のまま、演劇界隈を横目にしながら、そう長くはない未来を抱えて歩いていくのだろう、きっと。


いつだってそこに、ワトソン博士の本の題名ではないが“未知のおくりもの”が待っているかもしれない・・・なんて思い続けながら・・・


そして今、確かなことが一つある。

今の私達にとって“未知のおくりもの”は、芝居を観てくださる多くの方々と共に舞台で紡ぎだす極上の目くるめく一瞬一瞬の“その時”そのものあること。


だから私達は待っています、劇場で皆さまに会えることを!!!