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2018年6月

2018年6月18日 (月)

「梅雨になると咲く花」by 長井八美

花は季節を教えてくれる。

以前住んでいた家のベランダには、「アカパンサス」の鉢がたくさんあった。
「アカパンサス」は紫色の花が咲き、茎がスーッと伸びたのが気持ちのいい花だ。
母は「アカパンサス」が好きだったので、花が咲くと、なるべく茎を長く切って、花瓶に生けて二人で眺めていた。
「アカパンサス」が咲くと梅雨だ。本当に梅雨が似合う花だと思う。

ものすごく生命力の強い花で、隣の鉢から鉢へと陣地を広げ、ベランダは「アカパンサス」に占領されつつあった。そのときに小さいながらもお庭がある渡辺さんに、きっとお庭ならもっと自由に生きられるのではないかと思いもらってもらった。

先日、渡辺さんがお庭に見事に咲いている「アカパンサス」の写真を見せてくれた。そのすごさに感動し、育ててくれた渡辺さんに感謝した。母に見せたいと思って、切ってもらった。

翌日、切ってくれた「アカパンサス」を見て、また驚いた、うちのベランダで咲いていた時よりも大きくて立派だ!鉢植えと庭に植えるのとでは、こんなに違うものなのだ。なんだか、人間の生活にもあてはまるようで考えさせられた。

母の写真の前に「アカパンサス」を飾り、毎日眺めている。

うちのベランダでは「アカパンサス」が終わるころに「クジャクサボテン」が咲いた。真っ赤な花は、夏の訪れを告げてくれた。

今のところに引っ越すときに、ベランダがせまいので鉢植えをほとんど処分した。やっぱり、花が咲くのはいい。狭いベランダにもまた花を育てようと思う。

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2018年6月15日 (金)

『悪夢は続くよどこまでも』by芹川藍

6/12の葛西の悪夢のブログに
「芹川さんも今同じ恐い夢見てたんじゃないかなあ、ってふとんの上で思ったわけで…」


はい!見てました。
まさしく新幹線通り魔のあった、ASOBO塾大阪「銀杏の樹の下で」のホール稽古の前の夜。

大阪のホテルで苦し~い、つら~い 、何度も何度もうなされる夢を見ました。

さすがに、今の私は役者ではなく、リアルに今の立場。
ひたちなかSOUSOUの本番前の稽古場。

目の前には生徒が5人しかいない。

「どうした?他のメンバーは?」
「それが、みんな来ないって言うんですよ」
「はぁー!?これでどうやって本番迎えるの!?」

そこへ演出助手の渡辺が息せき切って走ってきた。

「み、み、見つけてきました!」
「何を?」
「だ、だ、代役」

渡辺の横には白人とアジア系とおぼしき二人が立っている。

「ワタシたち、スコシ、ニホンゴ ワカル ネ」

「ハァー!?  ボーっと生きてんじゃないよー‼」


大きな声で何度もどなる、その度に自分の声に驚き目が覚める。
寝る、また続きを見る…
うなされる…

「そうだSOUSOUの公演に東京ASOBO塾の方々を助っ人を呼ぼう!」
渡辺に伝えなきゃ!

「ね、A・SO・BO塾を呼ぼう」
「はぁ?」
「だから、A・SO・BO塾を呼ぶのよ」
「どこに?」
「SOUSOUに…」

「芹川さん、夢みてましたね…」

あっ!起きてたんだ。

「ずーっと怒鳴ってましたよ」
同室の渡辺は事の次第を、いや、夢の次第をだいたい把握していた。
それくらいハッキリした寝言だったらしい。

そして寝不足のまんま、八尾うどん、おにぎり、ドーナツを食べ、八尾プリズムホールに向かったのでした。

ホント、夢はコワイ。

7月8日(日) 11:30 15:00
八尾プリズムホール
『銀杏の樹の下で』

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Ityoutirasi


2018年6月12日 (火)

川の水は絶えずして・・・なのに~ by葛西佐紀

久しぶりに恐ろし~~い夢を見た。芝居本番の恐ろし~~い夢を!!


  私は楽屋にいる、何故か、横で高彩裕子がアイロンがけをしている・・・
  私はまだ衣装も着けていないのに、突然初っ端の曲が流れだした・・・
  えっ!!う、うそ、うそでしょ!!と慌てて衣装のセッティング場所に飛んでいく・・・

  すると、きちんと衣装転換順にピラミッドのごとく積み上げて準備してあった衣装が、
  何故かグッチャリ崩れて、『古着は米表へ売ろう!!』状態になっている・・・


  何故!!どうして!!・・・えっとぉぉぉ・・・私は一体何を着ればいいんだっけ?えっとぉぉぉ・・・
  落ち着け、落ち着けぇ~~

  私はとにかく、どうとでもなるだろうコートを引っ掛け、高彩さんから手渡された鉢巻をして
  どういうわけか・・・とりあえず消火器を持って、舞台へ走りこむ・・・

  すると、反対のソデから芹川藍が鉢巻をして、コートを引っ掛け、
  これまた何故かズボンを片方引きずって走って出てくる・・・

  私は小声で「これ、何の芝居だっけ、何の芝居やるんだったんだっけ??????」
  芹川さんは絶望的な顔で、只々首を横に振るばかり・・・

  私は、消火器を抱きしめ、どおすんの!どおすんのよぉぉぉぉぉ!!!!と叫んで目が覚めた。


芹川さんの困惑の顔があまりにもリアルだったので、もしかして芹川さんも今同じ恐い夢みてたんじゃないかなぁ
ってふとんの上で思ったわけで。

それにしても、どうして今、こんな夢を見るんだろう・・・と考えた。

思い当る節はある・・・


テニスの全仏オープンをテレビで観た。錦織くんは残念な結果だったが、気になったのはそこではない。

ネット脇で片膝ついているボールボーイ、コートの後方で直立して待機しているボールボーイくん達である。

ボールが転がるとサササ――ッと忍者走りで拾い上げ、逆サイドへ
選手が手を出すと、タオルをササッと出し、サササッと受け取り元の場所へ
自分達はそこにいなかったように、しかし確実に機敏に役目を果たすボーイ達。

使命感と緊張感と、ある種の誇りと、喜びを持って・・・
ああ~この動きと、この感じ・・・・・・何かに、誰かに・・・似ている・・・う~~んこれって・・・

ああぁぁ~青い鳥演出助手の渡辺なほみだっ、舞台の仕込みの時の渡辺さんだぁぁっ!!

そこに思い至った途端

ああ~大阪A・SO・BOの人達は今本番に向けてまっしぐらなんだろうな、最後の追い込みに入っているんだろうな
大変だろうな・・・と思った途端

ああ~そうだ、私もうかうかしてると、9月の東北、大槌町公演「普通の人々」がアッという間だっ!!


とまあ、こんな具合に、私の思考が数珠つなぎで流れていったの結果の悪夢だったに違いない、のである。


それにしても、どうして芝居本番の夢って、いつもいつも冷や汗とあぶら汗と絶叫なんだろうかっ

人は歳をとり、世界は目くるめく変わっていくというのに、
“行く川の流れは絶えずして、もとの水にあらず”だというのに、
どうして芝居本番の夢は決まって相も変わらずの、ハラハラもんの一点張りなんだろうかっ


一度でいいから、一度でいいから

飛び切り上等な、これでもかってなぐらい極上の夢のような夢を見てみたいものだっ!
と思ったりするのである。

2018年6月 9日 (土)

”トシ忘れる問題”と理想のスニーカー〜by天光眞弓

ある日、芹川さんが渡辺さんとの会話を報告された。
〜〜〜
芹川さん「(何が体にいいか、悪いか)いっぱい知りすぎて、耳年寄りになっちゃって~」
渡辺さん「いや~芹川さん、耳だけじゃないですよ、全身ですよ」

ん!? 
そ、そうか、耳だけじゃない、“年寄り”になってるのは。

私も忘れてる、それ。
耳だけじゃないって、それ、忘れてた。

「年齢なんて忘れてやりたいことをやればいい」
っていうのと、な〜んか違う気がする〜
どうも何か「忘れてる」

*新聞の求人欄、ネットのアルバイト情報を読む
何かいいバイトないかと真剣になる

*雑誌“ハルメク”“クロワッサン”よりも“ミニ”にときめいてしまう

*インドネシア、行ってない島がいっぱいだし、行ってみるか〜バックパッックで。

*今、ささやかに欲しいものがある。
完璧に白いスニーカーというか、ズックというか、運動靴というか

それは真っ白でなければならなくて。
これ見よがしのブランドのロゴなんかあってはいけなくて。
ゴジラみたいな、がっしり地面を踏みしめる風な靴底ではいけなくて。

でも、今となったら、こんなトシになったら〜〜〜
足の裏にかかる衝撃はそぉっとカバーしてもらわないといけないし。
足先も柔らかく、しっかり守ってもらいたいし。
このトシになったら〜〜〜
やっぱり、どうしても、がっしり、ガツンとゴジラ系?

理想のスニーカーを空想していただけなのに。
いつの間にかトシ、思い出すことになってしまいました〜!


この頃気に入っているフレーズ。
「私ってば、トシ取ってるもんだから」
「トシ寄りにはさっぱりだから」
「私、来年から地元のバス無料!トシ取ると嬉しい事あるね」

ちょっとお腹でクスッと笑って
「大丈夫、忘れてないよ、自分のトシくらい」
とりあえず、自分に言う。
トシなんか忘れないで、真っ白のスニーカー履いて
「はい、もうトシ甲斐もなくこんな格好で・・・」って言ってみようっと。


Photo


2018年6月 6日 (水)

あるはずのない桜を思い、宙を見つめる気持ち By 天衣織女

TSUTAYAが閉店した。

「へ?・・・」

私がこの町に引っ越す前からあった店。
長年その手の機械を持っていなかったが、
いつか購入したら、絶対借りようと
アレやコレや作品を物色する、
ちょっとした楽しい寄り道の店だった。
ひきこもり好きの私にとって、
この店は世の中の変化を知る象徴的なところだったのだ。

しばらく訪れないでいたある日、
VHSやベーターのテープ型→→→DVDやブルーレイのディスクへ。
また、しばらく訪れないでいたら、
アメリカやイギリスの映画の棚→→→韓流映画・ドラマの棚へ。
何度もかるいドッキリカメラにあったような気持ちにさせられた。
そしてまたしばらく訪れないでいたら、
ドアに「長年のご愛顧ありがとうございました」の張り紙。


「へ?・・・」



早朝の散歩道に薔薇屋敷があった。
屋敷といっても、普通の住宅が二軒L字型に庭を囲み、
そこに多種類の薔薇を咲かせ、ピークになると二日ほどご近所に解放して、
愛でさせていただける素敵な場所。
今年もその季節がやってきて、
王道の大輪の真っ赤な薔薇や、
壁をつたう黄色い蔓薔薇、
ドアには花のリースやキャンドルがかけたあり、
春のクリスマス状態だなと振り返り振り返り、
川べりの散歩道に向かった。
その次の日、ゴーゴーと重機で屋敷が取り壊されていた。


「は?・・・」


ガチャン、あっあーっ、割れた、いや割ってしまった!
お客様から頂いたオルゴールつきのガラスの宝石箱のふた。
30年ほど大切に持ち続けたもの。
メロディーはヘイ・ジュード。
演劇をもう少しやってみようと、何度も何度も励まされた大切なもの。

「私lのバカ・・・」


キム氏・トランプ氏・アメフト・モリカケ・ツユ入り早いの遅いの、あるけれど・・・
・・・数年前、近所のバッティングセンターの大木の桜が、
突然切られていて・・・ことのほか悲しくて・・・
あるはずのない桜を思い、茫然と宙を見つめた・・・的な
出来事三つがあったこの春でした。

ちなみにあの桜がいなくなったバッティングセンターは、
こじゃれたマンションになっていた。
その名は「SAKURAスクエアー ナンチャラカンチャラ」

なんでもかんでも横文字にすれば許されるものじゃない。

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