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2018年5月

2018年5月21日 (月)

「きぬかつぎが止まらない」~by近内 仁子

先日、きぬかつぎが八百屋に並び始めました。

きぬかつぎは、サトイモの小芋で

南の物は5月位から~北の物は秋頃に出回って

蒸して塩や醤油で食べると

ねっとりとして、とてもとても美味しいのです。

きぬかつぎと出会えるのは

タイミングがあるのか、仕入れ事情なのか、

本当に会えない時はなかなか出会えないのです。

子供の頃も食べてましたが

青い鳥に入り

天光さんが稽古場によく差し入れにきぬかつぎを持ってきてくれました。

稽古場で小腹を空かしまくって食べるきぬかつぎは本当に格別で

今も八百屋できぬかつぎを見つけると思わず

2パック、3パックを連日買って帰ってしまいます。

季節がめぐりながら

旬の物を見つけて

誰々は何が好きだな

と思いながら八百屋やスーパーを歩くのは楽しく幸せな感覚です。

ペコさんはそら豆、スイカ

佐紀さんはイチジク

眞弓さんはきぬかつぎ

これは母の好きな物

これは父が好きな物

誰々は

誰々は


この楽し幸せな感覚は

大げさに言うと

季節を一緒に迎えてる感じ。

近くにいる人も、亡くなった人も…

そして、私も、

あはは♪今日もきぬかつぎが止まらない

このところ毎日、行きつけの八百屋さんで

きぬかつぎ2パックを買って帰る私

お店の人に「きぬかつぎの人」と言われているのではないかとドキドキしています。

2018年5月18日 (金)

「普通の人々」が大槌町へ by 長井八美

雨の予報だったけど、昨日の大槌町は優しくお日様が降り注ぐ暖かな日でした。新幹線を新花巻で乗り換えて、1輌のかわいいワンマン電車に乗って釜石に着きました。釜石には、NPO法人吉里吉里国の理事長の芳賀正彦さんが軽トラで迎えに来てくれました。

芳賀さんとの縁をつくってくれたのは、大阪ASOBO塾の宇土さん。東日本大震災後、大阪から吉里吉里に通っている。宇土さんが、青い鳥の「普通の人々」の話を芳賀さんにしてくれて、芳賀さんが「俺たちも普通の人々なんだ。青い鳥は大槌町でやってくれないかな」と言ってくれたところから、青い鳥の東北の旅が始まった。

今年の3月に気仙沼、岩泉町と公演を重ね、いよいよ9月にこのきっかけをつくってくれた大槌町でやることが決まった。大槌町の中でも、芳賀さんが住んでいる吉里吉里は津波でほとんどが流された。「何もかもなくなった。写真もほとんどないよ」と車の中で芳賀さんは話す。

瓦礫を薪にして、全国に売るところから芳賀さんたちの復興は始まった。今も薪を全国に売っている。吉里吉里国には全国からいろいろな人が毎日のように訪れる。訪れた人は薪をつくり、芳賀さんの震災から立ち上がって来た復興の話を聞き、また、薪をつくる。

一昨年「薪まつり」のイベントに参加して、私も薪をつくり、震災の時の話を聞いた。夜の吉里吉里国の本拠地で、焚火を囲み、夜が更けるまで交替で話す。私は薪を炊く火が目に沁みたのと、話の両方で涙が止まらなかった。

吉里吉里は井上ひさしさんの小説でも名前は知っている人が多いと思うし、吉里吉里湾には、ひょっこりひょうたん島のモデルになったかわいい弁天島もある。吉里吉里の由来は、アイヌ語で「白い砂」でもあり、白い砂が日にかわくと、「キリキリ」という音をたてるからだとも言われている。「どちらも正しいと思う」と芳賀さん。

劇団青い鳥ショートショートシアター「普通の人々」

2018年9月23日(日)14時~ 大槌町文化交流センター「おしゃっち」にて

ご都合がつけば、大槌町にいらしてください。

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花巻と釜石を結ぶ一輌の電車

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電車から見える田園風景

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防潮堤の工事が進む吉里吉里湾

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吉里吉里国を訪ねた人が薪をつくります

2018年5月15日 (火)

『涙…なかった』by芹川 藍

「よっしゃ行ってみよう、何かわかるかもしれない」
年齢を重ね、いろんな気持ちの迷い子になってる今だから…。

かつて稽古場にしていた米軍ハウスを探しに行った。
もう40年の時を経ている。
1974
年から約10年間、青い鳥が稽古場にしていた米軍ハウス。
どんなに大きい音で騒いでも誰からも苦情が出なかったあの稽古場に。

すでにその場所には米軍ハウスは無いことは分かっている。
近くにあった米軍基地も昭和記念公園になって、もうずいぶんになる。
でも…、その場所に行けばなんか思い出すものがあるかもしれない。


うっすらとした記憶の中。
青梅線「東中神駅」から20分ほど歩いた場所だったはず。

夢と希望と豊かさのあったあの頃。
30
円のラーメンをお昼に作って食べてたあの頃。
みんなの顔がパーンとして怖いものなんか何もない。
キラキラしてたあの頃。

「いつかバイトはしなくてもよくなったらなあ…」と、みんないつも思っていた。

私は稽古場代をうかすため何年か住んでいた。
新宿でバイトして夜中の2時頃に帰り着き、寒さに震えた。
…あの稽古場。


探した。その場所を…。
ウルウルうろうろしながら探した…。
分からない。
どこに青い鳥の米軍ハウスの稽古場があったのか分からない。

あの頃のような真っ青な空が切羽詰まらせた。
見つからない…

そりゃあ40年も経てばなんの面影もないわなあ。

いつも買い物した雑貨屋はたしかこの角。
葛西さんがいつもトイレを借りてた病院はあそこ。
みんなで拾った銀杏の木の団地があって…。
心の中の、気持ちの中の、頭の中の「記憶の箱」を開け続ける。

たしか米軍の引き込み線を歩いたはず!

…消えていた。
なにもなかった。
引き込み線の後の碑だけがあった。

そしてたしかここを曲がる…
たしかここは砂利道で…
たしかここらをあたりにやせた犬がいて…

わからない。。。
見つからない。。。

南の島に散った我が子の骨を探すように。

わからない。
せめて小さなかけらでも。

えーと、住所は…

東京都昭島市中神町〇〇〇〇S―56。
〇〇〇〇が思い出せない。

別府に帰っている記憶力バッグンの天光さんに電話した。

…わからなかった。

わからなかった。
時がたったんだ。
もう消えたんだ。

帰ろう。

そこに天光さんからメールがきた。

「ぺこさんがあの、中神のあそこらから声を送ってきたみたいだった~」

うううう~っ



こよなく晴れた青空を…
悲しいと思うせつなさよ…
うねりの波の人の世に…

1

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2018年5月12日 (土)

“ワタシ ノ シルシ” ~by葛西佐紀

5月の連休明けから、私は新しいバイトを始めた。
銀鱈の西京焼きが飛び切り旨い、青い鳥公演でもお世話になるあの弁当屋、Kである。

仕事としては主に何種類かの副菜を折りに詰めていく単純作業、

お新香は左上、その下にサラダ、その対面には煮物、その横は玉子焼き、等々。
私はこの手の仕事は結構好きなので、何とかなりそうなのだが・・・

途方に暮れるのは、人の名前である。

「こちら今日から入った葛西さんです」
「こちらは田中さんに、中村さん、佐々木さんです」・・・と会う人、会う人紹介される。

葛西さんは一人だけど、向こうさんはウジャウジャなのだよ!!
「よろしくおねがいしま~~す!」と頭を下げて、次に頭を上げた時には
????アレッ????

「一度に覚えなくてもいいから、オイオイね」と言われても、

否応なく、ジワリジワリと不安と疑念が暗雲のごとく立ち込める。
本当に時間をかければ覚えられるのだろうか、と。


その元凶は制服にある。

まず、モジモジくんのような被り物に、髪の毛一本たりとも逃さず入れ込み、
その上から鎖骨まで隠れるヒラヒラ付きの帽子を眉毛まで被り、その上から上着を
首までピッチリ止め、エプロンをし、帽子の上からマスクをして完成。

露出しているのは目ん玉のみ、上半身白ずくめ。

背の高い低いは多少あっても、それは多少であって、日本人の平均身長を大きくはみ出さない、ときたもんだ。

山田さん、鈴木さん、佐藤さん・・・と言われても、何を手掛かりにすればいいのだと
私は頭を抱え込むことになるわけで・・・


「未知との遭遇」でUFOから現れる宇宙人は、“宇宙人”という特徴はあるが、
個々の特徴を持たない

――いや、彼らとしては何らかの差異があるのかもしれないが

彼らが目の前に20人いるいるとしよう。

こちらが宇宙人のサム、ダニエル、ビル、キャサリン、ジャック、ジェシカ、エバ・・・

彼らをシャッフルしてから
「葛西さん、分からないことがあったらダニエルに聞いて、彼が班長だから」

・・・・・・ダニエルっ・・・ダニエルって・・・どれがダニエルなのよぉぉぉ~~~

という状態だといったら分かってもらえるだろうか

特徴が無いということがこれほど恐ろしく、
これほど頭が混乱するとは思いも寄らず、の私なのである。


シミがあるだの、眉毛が薄いだの、八重歯があるだの、目が大きいの小さいの、
皺が多いの少ないの、肌が白いだの黒いだの・・・

良しも悪しも、その人をその人たらしめる一つ一つの特徴は、何はともあれ

“ワタシ ノ シルシ”として好いてあげないとなぁ~

と改めて思った次第の今日この頃なのだ。

2018年5月 9日 (水)

我が師の恩〜by天光眞弓

私には何人かの師と仰ぐ存在がいる。

私がその方に弟子入りして何かを伝授されたとかでは全然ない。

私が勝手に「おお〜この人、すごい、ありがたい、は、は〜、いや、それは気がつかなかった〜、それ、いただき! そだね〜」

密かに頭を垂れ、ガッツポーズしたり、目の前がちょっとだけ明るくなるような気分にしてくれる勝手に呼んでる、我が師たち。

 

まずは「志村けん師」

体操教室、てんこうランドでも口にするので、ご存知の方もおられるでしょ。

 

あのアゴの一瞬脱力芸〜〜〜牛乳を飲むぞ・・・と見せかけて一瞬、アゴ、だらん

何の迷いもためらいもない、潔い捨て身さ加減・・・

 

てんこうランドで何を大切にしているかって、無駄な力を抜くこと、無意識に力んでいる心身ともにほぐしたい、緩ませたい・・・

で、いつしか志村けん氏は師匠だ!と仰ぐことに。

 

そしてもう一人。

私ごとですが、高齢の母、九州で一人暮らし。時間を作って母のところで家事全般に勤しむことが多くなった。

そこで私の師となってくれるのが「猫村ねこさん」であります。

 ある家政婦紹介所からお金持ちのお屋敷に派遣されて働いている猫の家政婦さん。

エプロンのタテムスビがキュートでいじらしい。

あ、漫画の主人公です。

 

私、中学高校と家庭科なんて2やら3やらで。お料理はなんとか、だけどお裁縫もお掃除もうんざりな私・・・

でも東京くんだりからやって来て高齢の母を差し置いて、毎日ダラダラと暮らしてられますかって!?・・・あ、これ、猫村師匠の口ぶりなんです。

猫村さんたら、猫なのにバケツ持って雑巾持って、箒持って、ちり取り持って…猫なもんだから不便なこともある〜〜〜丸椅子に乗っかっらないと流し台にも届かないけど、愚痴も言わずに、へんてこりんな鼻歌でしのいでいる。

私が床を拭いたり障子やソファの裏の埃払ったり、庭の枯れ葉を集めたりする時、猫村師匠の働きぶりがふと体に宿ってくる感じがするんですの…あ、これ師匠の口ぶり…面倒な掃除もお料理も片付けも、妙にフットワーク良くなって、この世を渡っているな〜って気分。

この向こうに何か大切ななにやらが押し寄せてくるような気がするんですの。

また師匠の口ぶりが…

師匠は一日の最後に

「ああ、今日も疲れちゃった」…1日の仕事が終わって、自分へのねぎらいの言葉を言ってエプロンを外す。

なんというか、エイエイオーっていう力じゃないんだけど、むにゃむにゃ〜っと力強い猫村師匠!

面倒な毎日にむにゃむにゃ〜の力をくれる猫村さん、捨て身に力を抜く志村けんさんを師と仰ぎつつ、今日も乗り切ってまいります!


2018年5月 6日 (日)

ナッツ姫のタッパ、水かけ姫のタッパ、私のタッパッパ By 天衣織女

          先日久しぶりにナッツ姫一家のニュースが

テレビで流れていた。

ナッツ姫って、ほらあの、飛行機の中でキャビンアテンダントの出した

ナッツがどーのこーので、飛行機を空港に引き返らさせた

韓国財閥の娘である。

今回はその妹の水かけ姫の話題らしい。

なんでも彼女の経営する会社の会議中に、

相手にコップの水をかけてどーのこーのってことらしい。

とにかく、デカいらしいのだ。

なにがって・・・態度・・・じゃなくてタッパが!

なんでもこの水かけ姫は175cm(本当はもっとらしい)で、

その姉のナッツ姫は、な、な、なんと183cm。

群がる記者たちに囲まれ、無言で前かがみに

立ち尽くしていたナッツ姫&水かけ姫。

気の毒な話だが、しおらしく前かがみ気味に

たたずんでも、なんとなくわざとらしく見え、

ますます怒りをかってしまう。

 

          先日私の尊敬するアスリートが、自分の好みの

女性はガッキーだといっていた。女優、新垣結衣のことだ。

待てよ!たしか以前彼は、小さくて守りたくなる女子が

好きだといってたじゃん。

いっておくが、ガッキーは169cmある。

ヒョッヒョッヒョッ

ついでにいっておくが、

榮倉奈々 170cm

長澤まさみ 168cm

奈々緒 172cm

杏 174cm

和田アキ子 175cmである。

どうだ!

          ハリウッドのシャレオツなラブコメディ映画の中で、

ジェフ・ゴールドブラムが泣きじゃくるシーンがある。

その泣きじゃくる彼に女友達が話しかける。

「あなた、そんなに泣きじゃくるには、あなたデカすぎるのよ。」

ザ・フライでハエ男を演じた役者で、身長が194cm。

私はそのセリフを聞いて、

場面が次に変わっても、ヘラヘラと笑い続けた。

このセリフがなぜか私は自虐的にお気に入りだ。

そう、私もデカいのです。ナッツシスターズほどじゃないけど。

          私は子供のころからご近所のおばさんたちに、

よくなぐさめられていた。

あんたが大人になる頃は、日本人は大きくなってるがね。

大丈夫じゃっど、と。

小6ですでに160ちゅうばんだった私は、

窮屈そうにランドセルを背負いながら、ウンウンと素直に頷いていた。

が、しかしだ。日本人はぜんぜん大きくなってなぁい!

満員電車に乗ると、いまだに私だけ頭一つ飛び出ることがよくある。

斜めにつんのめって立っている大木のように。

ある日、また斜めにつんのめって立っていると、

ふと頭の中に声が聞こえてきた。

「私、落ち込んでるとき、満員電車に乗ると、

どんどん自分が小さくなって、うずもれていきそうな気持ちになる・・・」

突然東京を去り、田舎に帰ってしまった知人の声だ。

彼女の小さい背中を思い出した。確か150数cmぐらいだったはずだ。

そうだね。そんなに簡単に日本人がデカくなってもらっちゃ困るよね。

そりゃそうだ。

みんな、それぞれに、それぞれなのだ。

その人の体に入ってみなければ、わからない。

久しぶりに彼女のことを思い出したら、突然揺れた電車の中で、

デカい体でつんのめりながら、ごめんなさいと隣の人にいいながら、

彼女にごめんなさいといっていた。

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