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2018年4月12日 (木)

見上げる~ by葛西佐紀

樹齢ウン十年の大木がバッサ、バッサと切り取られ、畑がなくなり、茂みが消え
そして、ここ最近、野良ネコの姿を見かけることが、めっきり少なくなったのだが・・・


この間、散歩の途中、茶トラのその猫は、お座りして見上げていた。
空を見上げていたなんて言わないぞ、
多分、小ちゃな羽虫なんぞを目で追いかけてでもいたのだろう。

しかし私はその<見上げる形>の美しさに、ハッと息をつめ
思わずジィーーーーーーーーッと見入ってしまった。

私の視線に気がついたその茶トラは、射程を捉えたかのように、ヒタッと私を見て
それから、フンと鼻を鳴らして(そんなきがしたのだ)去っていった、のだが・・・


私は歩きながら思った


<見上げるという形>のなんと美しいことか!

例えば、想像してみよう

ホームレスの男が大きな荷物を脇に置いて、高層ビルを見上げている。。。

警備員の青年が、夜中の道路工事で赤いライトを振る手を止めて、月を見上げている。。。

霧の中のマウンテンゴリラが、すっくと遠い山を見上げている。。。

蛙が雨粒の先の空を、ひつじが風に揺れるミノムシを見上げている。。。

。。。ああ~きりがない。。。

見上げるという行為が、とてもじゃないが無理そうなカバが、サイが、空の鳥を見上げる、
とこっちも無理くり仮定したとしても、

それだっても、何だか重厚で美しいではないか。。。。。。。。

。。。想像の輪っかから抜け出して


私は歩きながら思った

<見上げるという形>のなんと美しいことか!

茶トラの、その<見上げるという形>に
私は生きているという、美しいかたまりをを見つけたのだと

そして、眼差しを持つことの崇高さを、その形の中に見つけたのかもしれない・・・なんて。


そんなこんなで、さてさて

私もチョット立ち止まって、<見上げるという形>やってみた。
とりあえず、団地の上に乗っかっている水タンクでも・・・


ああ~何だかちょっと気持ちがいいではないか!!

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コメント

そういえば最近見上げてなかったなあ。幼い頃私はいっつもいっつも青い空の真ん中のふわふわの雲やら、新緑の木々の間で鳴くかわいい鳥やら、真っ黒な夜空に輝く星の光やらをずっと見上げていろんな話をしていたのに。
…タイセツナ、ナニかを忘れかけていたのかも。

葛西先生、ありがとうです。今度ゆっくり空を見上げてみようと思います。

見上げるだけで どんな時でも なんか少し心が軽くなるような気がします。
何回か見上げてみると
そのたびに息を吸ってゆっくり吐いてました。
新しい空気を吸って、空を見上げて、心も少しきれいになるのかな。

そういわれれば、なんとなく

なんとなく、何かあると見上げてる。

見上げるって、そうなんだーと

意識してみると

なんか、すとんとする。

見上げるって、そういうことなんですね。

そうなんだーと 思っても

見上げるときは、無意識に 見上げると思うのだけれど。

"「上を向いて歩こう……涙がこぼれないように……♪」 私の「空を見上げる」は、元気の源です。 下ばかり見て暗い気持ちで落ち込んでいるときや涙いているとき……。 九ちゃんの歌声が聞こえます✨❤️🍀 明るく、楽しく、元気に! 凛々しい私になりたい!です😌💓"

なんとも言えず少し上を見上げながら 生かぁ と呟きました。
葛西先生の言葉からそう感じます。
そのもっと上の方にこの世界を造られたお方がいて、
いやもしかしたら一周回って足もとにいるのかも。

見上げるといえば、今、一番気に入ってる歌詞。
「見上げることが うたに似てるのは 夢の続きがそこにあるから」

見上げるといえば、小学生の時に観た映画。
病気で一時帰宅していた女の子が、また病院に戻らなくてはならなくなった時、振り返って団地を見上げる。もう家には帰れないことを悟っている。
切ないシーンを思い出しました。

読んでいて、その見上げる姿を
「美しいかたまり」
と表す感性に思わず、うーん!と唸ってしまいました。
葛西先生は、その辺の芥川賞作家よりも瑞々しい言葉の感覚をお持ちなのですね。
猫が何かを見上げる姿を、毎日毎朝毎晩、繰り返し目にしていながら、ま〜ったくぜ〜んぜん!
言われてみて、初めて気付きました。

見上げる姿とは、なにか、手の届かない物や場所への切ない思いが凝縮したカタチなのかもしれない…と、
買い物に行ったショッピングセンターの上の看板の、向こうに霞む空を見上げながら思った次第です。


見上げる姿が美しいのは、その姿を見る人が「見たい」と願うものを、見上げるものたちの視線の先に見ているからなのだと思います。
私はずっとそうやって、青い鳥の舞台を見てきたように思います。ずっとその視線の先を探して。

楽しい!
おもしろい!
美しい!

見上げてごらん~
夜のほおしいを~✴

見上げた先に、こころが踊るものが あったら、うれしい。

美しい佇まいの横顔が、姿が、愛しい。

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