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2017年6月

2017年6月30日 (金)

塀の上の美しい品々 2   By天衣織女

※塀の上の美しい品々→

落としものを拾った人が

「ほら、探しにもどったんなら、ここに置いといたよ」

塀などの上に載せていった物のこと

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【黒い手袋】

これを見つけた時は、なんだか焦った。

少々興奮している自分に驚いたから。

リュックからのPCを取り落とさなくてよかった。

ガードレイルにビニールのひもで結わいつけられた黒い手袋。

しかもちゃんと左右のペアである。

想像だけど、

ガードレイルにそのままポンと置いたら、

たぶん自動車の行き過ぎる風で、

手袋が吹き飛ばされるだろうと考え、

どこからか見つけてきたひもで結わいつけたのだ。

そのグリグリと結わいつける手元とその猫背を想像すると、

なんとなく可愛らしすぎて心の中で少し泣きたくなった。

 

 

2017年6月27日 (火)

『大阪魂』by演出助手・渡辺

A・SO・BO塾大阪公演『便利屋のお仕事』が目前に迫ってきました。
先週末は芹川先生による最後の稽古。
 

初めてホールで通し、そして稽古場で通しを行った。
隣の芹川先生がボソッと言った。
「これ、東京やひたちなか市と同じ作品?」
 

同じです。間違いなく同じ作品。
 
関西弁にはなっているが、同じ台本です。
 

芹川先生にそう言わしめる“何か”があるんだな。
 

その何か、が何なのか…。

自由でいい加減で
自分勝手で好奇心旺盛で
気が向かなければノラないし
スイッチ入ったら制御不能

大阪魂ってやつか? 
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『便利屋のお仕事~喧噪のboleroたち』
7月9日(日)11:30/15:00
八尾プリズムホール小ホール
料金:1500円
お申込み asobo.asobo.osaka@gmail.com

大阪魂、感じてください!

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2017年6月24日 (土)

「大いなる後味」by高彩裕子

コーヒーにはミルクとお砂糖をたっぷりと。

そんなコーヒーしか飲めなかった私は
青い鳥に入団してまもなく舞台作品づくりに向けた夏合宿で、伊豆の知人別荘に寝泊まりして過ごしていた朝、起きぬけに飲んでいた師匠のコーヒーの淹れ方に衝撃を受けたのだった。

インスタントコーヒーの蓋をハズし、瓶の口についている紙の蓋を全部剥がし取らず
指先でプチっと指先の大きさに少しだけ開け、
カップにサラサラと一杯分の粉入れ
熱湯をそそいで飲む…。

『 !!! 』
あのコーヒーの紙の蓋、あれは全部剥がすもの
熱湯をカップに注いだ後、ミルクも砂糖も入れてスプーンでカチャカチャかき混ぜるものだと思っていた私にはカルチャーショックだった。

タバコを吸いながら、美味しそうにブラックコーヒーをすする師匠の姿はオトナでオトコマエ。
早速、私も真似をして同じように淹れて飲んだ。

やっぱり苦いと思ったけれど、だんだん、インスタントコーヒーの味が分かるようになってきた気がして、
合宿が終わってからは自宅でも飲み始め、そのうち駅前、駅中のカフェなどで飲むようになり、ドリップコーヒーの美味しさや、自分の好みの味も分かるようになってきた。

そうして好きになったコーヒー、
稽古場でのコーヒーブレイクが待ち遠しくなってくる。

稽古場に持参のマイカップで飲む者や
コンビニコーヒーカップを再利用して飲む者、コーヒーじゃない者、スタイルは様々で
差し入れのお菓子をつまみながら
あちらこちらと話題は転がっても、すべてが舞台作品へと向かって行くこととなる…

思わず、宇宙を感じてしまう
大いなる後味となる。



2017年6月21日 (水)

「まだ途中です」~by近内 仁子

京都に芸能の車折神社という大好きな折々お参りする神社があります。

何年も前の事
少しいろんな事が前に進まず
八方ふさがりで
車折神社にお参りして、帰りながら
「…祈願はしたけど、きっと難しんだろうな。…もう本当にあきらめなきゃないけないんだろな」
と思いながら歩っていた時

ふいに、顔を上げた瞬間、
目の前の壁に
『まだ途中です』
という言葉が貼ってあったんです。
たしか音楽教室の掲示板。

神様から言葉を頂いたと感じた瞬間でした。

その貼り紙を写真に撮って
携帯の待ち受け画面にしています。

『まだ途中です』って、本当にありがたい言葉で

何かをあきらめそうになっても
『まだ途中』とあきらめる気持ちを手放して

セリフが覚えられなかったり、どうしても準備が間に合わなくて
もーダメだーってなっても
『まだ途中だ』と思えれば頑張れて

現場でこっぴどくダメ出し受けて、明日はない程落ち込んだ時も
『まだ途中』と、何とか這い上かる事ができて

褒められて浮かれそうな時は
『まだ途中』と、思い上がる気持ちをいさめる事ができ

まだ途中…
まだ途中
きっと神様が「ゴールだよ」って言うまでは、
きっと全てが、
まだ途中なんだなって思うんです。

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2017年6月18日 (日)

「無親等たちの集まり」by 長井八美

5月28日母が享年99歳で逝った。

私は19歳で家を出たが、再び、母が80歳のときに一緒に住み始めたので、母の晩年は19年間共に暮らしたことになる。俳句が好きで、手芸が好きで、おいしいものが好きだった母との生活は、最初はまるで気の合う友人との生活のようだったが、やがて、私が母を助ける部分がだんだんと増え、私のことも時々しかわからなくなっていった。

世間的に言えば、介護の生活は長かったが、そのほとんどは、決してつらく、大変・・・というものではなく、二人でよく笑ったし、旅行にも行った。認知症の母と自宅で過ごし、自宅で看取ることは精神的には楽なことではなかったが、周りの人にたくさん助けてもらい、これが私の務めだと何とか受け入れていた。

姉と弟と3人で自宅で看取ることができた最期の瞬間に私が感じたのは、無事に母を送ることができたという安堵だった。

その通夜の席には、暖かい気が漂っていた。

もちろん、遠くから親戚も駆けつけてくれたが、集まってくれた多くの人たちは、青い鳥の一人一人であり、私の友人たちだった。母は青い鳥の芝居が大好きで、「女の人ばかりで大変だろう」といつも心配していた。「生きているうちにもう一度観たい」と最期まで言っていたが、それは叶わなかった。

ふと、その席で芹川さんが「私たちって何親等何だろう?」と言った。

私は思わず「無親等かな」と答えた。

長い母との生活を支えてくれた人たちなんだ。私が決して介護という言葉に暗くならず、仕事をそれによって犠牲にすることなくできたのは、何も言わなかったけれど、ここに集まってくれた人たちだったのだと、思った。

ありがたい思いがこみ上げた。母がそのことを教えてくれた。

母が逝ってしまい、日々いろいろなことを思う。

今、思うことをここに書きとめておきたいと思いました。

母の最期の劇団青い鳥観劇の写真。「わからなければモモエさんにきけ」2015年12月です。

無親等のみなさま 本当にありがとうございました。

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2017年6月15日 (木)

『ある日ちっちと』by芹川藍

長~い長~いことかけて太った体に折檻しようと今ダイエットを始めている。

市のメタボ予備軍の相談会があり、「このままだとダメですよ~っ」と劣等生を見るような気迫で、山羊さんのような目鼻立ちの指導員に宣言されてしまった。


その日から、ちっちちっちと減らしてる。
夜は炭水化物を抜き、サラダを食べ…豆腐を食べ…お菓子をやめ、お酒も控え、ちっちちっちと減ってきていた。

一ケ月1キロ。
なかなか若い頃のようには減らないけど、シニア体操、健康体操、夕方にはウオーキングをせっせせっせとやって…、ちっちちっちとメタボ体重は減って来ていた。

なのになのに…今、7月9日に本番を迎えるASOBO塾大阪の稽古が佳境sign01
金土日になると大阪の人になるんでっせ。

東京を離れ、羽を伸ばすわ伸ばすわ。
おっさんのように酒を飲むわ飲むわ。

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八尾うどんを食べ、焼きそばを食らい、お好み焼きをがっつき、また酒をダボダボ飲むわ飲むわ。

もう~もう~、家に戻って体重計の数字を見るのがコワイコワイsweat01


またなんとか体を戻さないと…。

新しい恋heart01なんて空想しながらのダイエットが、大阪で酒を食らうためになってしもてるがなsign03

ちっちちっち、ちっちちっちとメタボ対策は続く…。

Serikawa

2017年6月12日 (月)

ホォ~、人は時として ・・・ by葛西佐紀

朝の通勤電車、サラリーマンたちは新聞を縦半分折りにして読んでいる。

その日の朝、幾分ボォーとした頭で座っていた私の目の前に、新聞のその記事はあった。

“天然痘 スペインカゼが恐い”

寝とぼけた頭をコツンと小槌で叩かれたように
えっ、ナニ?どういうこと?えっ、ナニナニ?ともう一度見直そうとした時
そのサラリーマンは無情にも、バサッ!っと新聞を裏返してしまったのだぁ。

えっ、ナニ?天然痘とスペインカゼがどうしたってぇ
頭の中を早口で想像が駆け巡る。

ああぁぁぁぁーーーーー!!この間テレビでやってた、最近、巷で肺結核にかかる若者が増えているって・・・
てぇーことはよ、肺病同様天然痘、スペインカゼ、このアンティークでノスタルジックな病もぉ~

お願い!!もう一度その欄に戻ってぇ~~~
という私の声なき声が届いたのか届かないのか、バサッ!!
ああ~~おかたじけ!!サラリーマン殿っ!!

で、私は読んだ、ナニナニ・・・

“天然型 スペインゴルフが熱い”・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゴルフ雑誌の見出であった。


ホォ~人は時として、瞬時に、ここまでの見間違い、読み間違いをするのだっ、ホォ~~
と我ながら唖然としたわけだが

しかしながら、である

“天然型 スペインゴルフが熱い”
“天然痘 スペインカゼが 恐い”

こう並べて書いてみると・・・・・・フムフム・・・
間違えても、まあ致し方ないのではあるまいか、と、思ってみたりするのだが・・・

いかがであろうか?


とはいえ、私のような寝とぼけた人間の寝とぼけた見間違い、読み間違いが種となって
世間を揺るがす一大事になることだって在り得る訳だからして・・・

ああ~~あぶねぇ、あぶねぇ、流言飛語、根拠なき噂には心して掛からねば!
ああ~~クワバラクワバラ、ツルカメツルカメ・・・

おや?何だか遠くの方から

“オイオイ、あぶなくて、クワバラでツルカメなのはお前さんじゃないのかい”
って声が聞こえるけど・・・

気のせいであろうか????











2017年6月 9日 (金)

忘れ物のカミサマ、感謝~by天光眞弓

 

いやだ〜!

ワタシったら、またなくした。どこかに忘れてきた。

日傘、柄がクルンとオーソドックスに曲がっていて、握り心地がよくて…あああ、好きだったのに!…消えた!

 

思えば、カメラ、帽子、ジャケット、バッグ、傘、お財布〜〜〜

出かける度に、いろんなモノをなくしてきた。

 

同じお財布を二度も落としたことがある。

よりによってその日だけ特別に数万円入れてた。

あおざめて大慌てで来た道を辿ったら、4車線もある広い道の真ん中〜にポトっと。きっと落としたまんまの状態で待っていた。

 

二度目も数万円入り。1年に1回くらいしかなかったのに。

駅のホームのベンチに!ポツリと。

どこかのどなたかが届けてくれた!

 

忘れ物の神サマ?がどこかにいるんじゃないか。

その人に必要なモノは“えいえい!”っと元通りにしてくれる神サマ…

 

でもそんな事は“有り難い”のであって、たいていはどこかに消える。

 

安物の傘ばかり持っているから大切にしないんだ…

だったら…と高級傘を買う!⇒2週間で消える。

グレーのベレー帽⇒半年で消える。

麻のジャケット⇒数ヶ月で消える。

 

 

数週間前、その日傘を持って出かけた。初めて行く、とある場所だった。

帰りの電車を下りた時、気がつく。あ、ワタシ持ってない、日傘。

消えたんだ。

 

1週間後、また、その、とある場所に行った。

そ、し、たら…え? あ! あるじゃないですか!

そこの場所、傘立ての中にストンと立っているのは、確かに私の日傘だった。握り易そうにクルンとした太めの柄。

あああ、そんなところに…いてくれた!

その様子は…ただ立っているだけなんだけど…なんとけなげにそこにいてくれたじゃないか、抱きしめんばかりの心持ち。

有り難いことがまたしても…

やっぱり、忘れ物の神サマがどこかで…いや、ありがたい、アリガタイ。

勝手にでっち上げた神サマだけど、とりあえず感謝感謝!

持つところ、クルンの日傘くん、もう離さないから!

 

 

 

 

 

2017年6月 6日 (火)

塀の上の美しい品々 BY 天衣織女

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何度か外国に滞在したが、

こういうシーンを見かけた記憶がない。

塀の上にのっかってる品々。

 

 

 

 

たぶん、誰かが落っことしたものなのだろうけど、

こんなに器用に塀の上に落っことすはずはなく、

たぶんこれは、見知らぬ人がこれを拾い、

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この塀にのせたのだ。

「ほら、探しにもどったんだったら、それはここにあるよ!」と。

少しだけ目立つように塀の上に置いたのだろう。

 

道はいろいろな気分で歩く。

いろいろな気分で行ったり来たりする道の途中で、

こういうものを発見すると、それまでの考えを一端停止して、

ほんの少しだけど、心に綺麗な色が入ってくる。

恩着せがましくでもなく、正義感ででもなく、

ただとっさに拾ってのせたのだ、きっと。

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そんなこと、どうってことないはずなのに、

視線の端っこに美しい邂逅の痕跡。

ほんの少しだけだけど、

幸せな自分になっている。

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