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2017年6月24日 (土)

「大いなる後味」by高彩裕子

コーヒーにはミルクとお砂糖をたっぷりと。

そんなコーヒーしか飲めなかった私は
青い鳥に入団してまもなく舞台作品づくりに向けた夏合宿で、伊豆の知人別荘に寝泊まりして過ごしていた朝、起きぬけに飲んでいた師匠のコーヒーの淹れ方に衝撃を受けたのだった。

インスタントコーヒーの蓋をハズし、瓶の口についている紙の蓋を全部剥がし取らず
指先でプチっと指先の大きさに少しだけ開け、
カップにサラサラと一杯分の粉入れ
熱湯をそそいで飲む…。

『 !!! 』
あのコーヒーの紙の蓋、あれは全部剥がすもの
熱湯をカップに注いだ後、ミルクも砂糖も入れてスプーンでカチャカチャかき混ぜるものだと思っていた私にはカルチャーショックだった。

タバコを吸いながら、美味しそうにブラックコーヒーをすする師匠の姿はオトナでオトコマエ。
早速、私も真似をして同じように淹れて飲んだ。

やっぱり苦いと思ったけれど、だんだん、インスタントコーヒーの味が分かるようになってきた気がして、
合宿が終わってからは自宅でも飲み始め、そのうち駅前、駅中のカフェなどで飲むようになり、ドリップコーヒーの美味しさや、自分の好みの味も分かるようになってきた。

そうして好きになったコーヒー、
稽古場でのコーヒーブレイクが待ち遠しくなってくる。

稽古場に持参のマイカップで飲む者や
コンビニコーヒーカップを再利用して飲む者、コーヒーじゃない者、スタイルは様々で
差し入れのお菓子をつまみながら
あちらこちらと話題は転がっても、すべてが舞台作品へと向かって行くこととなる…

思わず、宇宙を感じてしまう
大いなる後味となる。



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コメント

一杯のコーヒーですが
Full up with great memories ですね~!

高校卒業後、部活の顧問の先生と街中で遭遇したときに
コーヒーに誘ってくださり
コーヒーの美味しい呑み方をレクチャーされました。

その呑み方うんぬんよりも
生徒というよりは一人の大人として扱ってもらえたことが
嬉しかった時間は
いまだ、その喫茶店の前を通るたびに蘇ります。
その後、その先生とは一度も会うことはなかったけれど
どこかの喫茶店のスミで大好きなコーヒーを呑んでいることでしょう。

一杯のコーヒーに、素敵な宇宙が漂っているのですね。

私は20歳で劇団に入った時、客演の役者さん達がお昼に出前を頼んでいて、
「よし! 私も大人になって金持ちになったら出前を頼むぞ」と思ったことを覚えています。
裕子ちゃんが感じた宇宙とはまるで違いますね。
あはは。

青い鳥に選ばれし、素敵な裕子ちゃん。

いろんなことを青春時代にたっくさん学ばれたのでしょうね。

師匠さんたちも、きっとエネルギッシュで、今とはまた違った魅力があったのでしょうね。

大人の師匠さんが煙草をふかしながらコーヒーをすする…。

かっこよかったでしょうね。

今は、お酒を一緒に呑めるんですものね。

月日は流れますね。

裕子ちゃんの素敵さは、そういうことだったのですね。
感慨深い〜。

高彩さんが青い鳥で、大人の世界を感じた瞬間なのですね。
想像するだにカッコイイ!
シビれるの、わかります〜(*≧∀≦*)

私も今は、指で穴あけ、パッパ派です(^ ^)

入団して間もない裕子さんを想像しました。
「わ、それ大人だ!」と感じたその裕子さんの感覚と挑戦。
そして、いろいろな日常、きっと異常も経てもなお、現在まで続くその感覚と挑戦。
ああ、素敵です。

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