「変わりやすいのは春の方?」by 長井八美
今年の桜は早かったように思うのは私だけだろうか…
それとも心の慌ただしさが桜をのんびりと見ることを忘れてしまったからだろうか…
「女ゴコロと秋の空」など、秋の空は変わりやすいというが、春はどうなんだろう?桜から一変して、昨夜からの暴風を思えば、春の天気の方が激しく変わりやすい。北から入り込んでくる冷たい空気と南から流れ込む暖かい空気がぶつかりあって起こり、「春の嵐」はその渦の範囲は台風よりも広いらしい。冬から春への移行はやはり天の気も二つの流れが激しく拮抗しているのだなあと思う。
かってある方が教えてくれた。「何かを始めるのであれば、4月がいいと。3月では早いのだと。」年度が変わるせいなのかなあとも思ったが、3月はまだまださまざまな意味で時期尚早なのだろう。でも、昨夜の嵐を思えば、4月とて油断がならない。これも異常気象のせいなのか?
3月から4月にかけては、確かに新しい何かが始まるときだ。私の周りも多くの人が別の部署に移動になって去って行き、去っていた人が戻って来た。いつもの年以上に身辺が目まぐるしく変わる気配がするのは私だけだろうか。
私の周りの変化といえば、母が退院して来て、自宅介護になったことだ。この未経験のジャンルはなかなか興味深い。母は2日眠り続けると、3日は起きている。1日が24時間ではなくなったようだ。人の生命のリズムというのは不思議だ。車イスに乗って、外を見ながら「自然はいいわね」と大家さんが丹精込めている庭を見てつぶやく。庭には名前がわからないのだが、真っ白い花を咲かせててくれる大きな木がある。りんと立っているこの木が私は好きだ。
春の嵐が去った。不思議なことに大家さんの庭に変化はない。
« 『どうなって、どうなったん⁉』~by芹川藍 | トップページ | 「便利は不安作る…のか?」〜by近内 仁子 »
コメント
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1393125/70297920
この記事へのトラックバック一覧です: 「変わりやすいのは春の方?」by 長井八美:
桜の木が枝が風で揺れていた
変速的に〜大きく揺れた後緩く小さく揺れた
あっこれが、サワサワかな
台本に書かれていた一行 サワサワと笑う
私の矢印が私の気づかぬうちに欲するものを向く
長井さんの矢印が向いたのは大家さんの庭の大きな木
のような気がします
ほんとうに自然は恐れ多いけどいいですね
投稿: まりまり | 2017年4月22日 (土) 08:06
白い花は、こちらの勝手な思い込みかもしれませんが
神々しいような、心が洗われるような気がして、見ているだけで清々しい気持ちになれます。
昔子供の頃に、ジャガイモの種芋を植え付けるのは彼岸が過ぎてからと教わりました。
「暑さ寒さも彼岸まで」
彼岸が過ぎれば、霜が降りる事もなく作物は無事に根付いて芽吹くのだと。
何事にも寝かせる時期があり、そして始める時期があるのですね。
1日のサイクルが常人の域を超えられたお母様との日々を受け入れられた長井さんの毎日が、
どうか穏やかで、暖かいものでありますように。
投稿: ひろこ | 2017年4月20日 (木) 09:03
自然はいいですね。
投稿: げんちゃん | 2017年4月19日 (水) 22:41
春がそこまで来ているのに
足踏み状態の北海道です。
季節外れの雪に、女心はこうまで凶暴なのか????
などと、思ったりもします。
女心と春の空と思いたくなる天気です。
それでも春の空気は感じられ
往来には単車の音が鳴り始め
(北海道は雪が溶けて、ようやくバイクやスクーターの季節です)
外を歩くのが気持ちいです。
移りゆくものと、変わらないものとが交差する季節
短い期間でしたが母を介護をしていたのを思い出します。
母と観た風景はいつまでも色あせないです。
投稿: 北海道のあっこ | 2017年4月19日 (水) 10:32
^ - ^たしかに今年の春は短いですよね。ゆっくりと桜を楽しむ時間がなかったのではなく、さぁ〜っと通り過ぎた感じです。日本の四季でゆっくり楽しみたい春と秋はどうなったんでしょうね。やはり異常気象ですかね。この先、どんな世の中になるのやらです💕
お母様にいっぱい外の空気を吸わせてあげてください。胸いっぱい体いっぱい外の空気を吸って笑っていた母を思い出しました💕
投稿: きしいちゃん | 2017年4月18日 (火) 13:58