フォト
2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

カテゴリー

無料ブログはココログ

« 「私がヤクルトおばさんになっても…」by芹川藍 | トップページ | 「過去は鮮やかに意味を変える」~by近内 仁子 »

2017年3月18日 (土)

「腰ですよ!コシコシ!!」by 長井八美

久しぶりに近くの公園に出かけてみると、かたい蕾の桜の隣で、「カンヒザクラ」が満開だ。「カンヒザクラ」とは「寒緋桜」と書くらしいが、その名のように寒い中にあでやかな緋色の花を咲かせている。

下を向いて咲いているのが「桜」ほどの自信がなさげで愛しい。春ですよ。と小さな声が聞こえる。以前、植物学者の先生から「下を向いて咲く花には、下を向いて咲く意味がある」と聞いたことがある。「寒緋桜」も何かその役目があるのだろう。

「普通の生活」が終わって、制作の私はいろいろな残務整理に追われている。それとともに、新しいこともいろいろとある。春は新しいことが始まる時でもある。

中でも今年の春、私は新しいことに挑戦せざるをえなくなった。今回は私事で恐縮ですがそれについて書き留めます。

「母の自宅介護」である。これまでも、母とともに暮らしてきたので、ある程度の介護はしてきたが、そんなのは甘かった!のである。

2ヶ月前、母は「尿路感染症」で突然入院した。まもなく満99歳になるが、健康だった母は人生初の入院である。その結果、これまでは、手引きでトイレにも行き、階段すらも上り下りしていたが、それができなくなった!

公演が終わった私は、いよいよ母を自宅に向かい入れることにした。

まず、床ずれができにくいベッドをレンタル。

病院で、ベッドから母を車イスへの移乗させる練習、おむつ交換の練習などなど。

若い男の理学療法士?さんが先生だ。まず、軽々と母を抱えて車イスに乗せてみせる。

私が母をかかえて車イスに移らせようとすると、

「腰!コシコシ!!腰をグッと入れて!はい、そうそう」と言う。

「腰を使わないで持ち上げようとすると、介助の方に負担がかかります」

「はい。わかってはいるんですが…。」痩せていても母は重い。何かコツがあるはずなんだが…

「ここまでで何かご質問は?」

「いいえ。」質問はどない。後は何度もやってコツコツやってコツを習得するしかない。

「もう少し病院で練習してみましょう!お時間を作って来てください」

「私をいくつだと思ってるんだ!もう老老介護の域なのだぞ!」とわけもなく、目の前の男に叫びたくなるがそうもいかず、

「はい。そうですね。」と笑って答える。

腰だ!腰を入れる練習をしよう!それしかない。

Img_3237

« 「私がヤクルトおばさんになっても…」by芹川藍 | トップページ | 「過去は鮮やかに意味を変える」~by近内 仁子 »

コメント

お見舞い申し上げます。腰、もですが腰椎もどうぞお気をつけて…!!桃井さんが言っているCM…まさか実家の母が腰椎圧迫骨折になるとは…でも誰もが通る道なんですね、四人部屋全員仲良く同じでした。

尿路感染…1ヶ月前入院していても、飲まなさすぎでなってしまい…お母様良くなられて良かったです。

介護申請するか聞いたら笑って断られていた親にこの先どう話すか頭を悩ませていたら、、今は認定待ち。申請しているだけでも、ベッドもトイレ補助具もリースできて。目の前で組み立てられていくベッドを見ながら、ショートサイズがあって良かったとギリギリの部屋に胸撫で下ろしました…

やはり大阪には行けず。介護のない生活の僅かに観れた東京公演。ずっと脳裡を廻ります。忘れません。

長井さまも頑張ってる、よし、とりあえず、私もやるだけやってみまーす。

どうしましょう長井さんのお話し面白過ぎます
目の前の男に叫びたくなる〜と作り笑い
佐藤愛子さんのエッセイのようでもあり
“なんでやねん・スカタン”だ、と思いました
素敵です
目の前のことに突進していく姿
やっぱり、長井さんだ

以前、長井さんがお母さんに怒られたことがないと聞いてとても驚きました。
そのわけをお母様は「だって怒ることがないんだもの。」と確かおっしゃって、またまた驚き、こんな親子の関係もあるんだなぁと思ったことを思い出しました。

寒緋桜!
カンヒサクラといえばお茶の先生を思い出します。

今年、92歳
お身体は元気ですが、もう自分の名前もカンヒ桜の名前も
忘れてしまっています。

先生にはいろいろなお花の名前を教えてもらった。
寒緋桜もその一つで、教えてくれたときの情景も
いまだ鮮明に思い出します。
なかなか覚えれない名前の花も、実物を観た瞬間
以前から知っていた花のように親しみもわいて
東京に行くたびにそういう花と出会えるのも楽しみの一つです。

そうですか、東京は桜の季節なんですね。

そして長井さんのお母様、「普通の生活」の時に
いらっしゃっているかしら~と思っていましたが
そんな大変なことになっていたのですね!

昨年、寝た気になった母を俄かに介護いたしました。
介護の時間はあっけなく終わってしまいましたが
看護師の姉と病院の看護師さんにいろいろ
教わりながら・・・・
そうなですよね、腰なんです! 
コシ! 肝心な腰を大切にしてください!


カンヒザクラが綺麗ですね。
下を向いて咲く花にも意味があって役目があるのですね。
人もきっと、その時、その時の役目があって意味があって生かされている。
私もやるぞ!って長井さんのブログをよんで思いました。
ありがとうございました。
腰、いわさないようにしてくださいね。
(^-^)

含蓄のあるコメントありがとうございます。元気づけられます💪

人はその普通の毎日の中で、実に様々な役というか役割を演じ分けながら暮らしているのだなあ、と思います。
それらはどの役もどんな役でも、今の自分にとってそれを演ることが必要だからキャスティングされるのだろうと。
母親や娘や誰かの友達、働く私や「私」自身。
いろんな立場や環境や価値観でひとつひとつ大事に演じながら、日々を丁寧に過ごし歳を重ねて行けたらいいなと思います。
長井さんのお話を読んでいて、そう思いました。

下北沢でお見かけした長井さんのお母さまの強い瞳を思い出します。

あ、腰は大事です。
でも腰だけを庇ってはいけません。
お世話になってる整体の先生が言ってました。
「腰もあなた、膝もあなた、肩も首もみんなあなたです。全部を大事にね」

お母様、ご病気の方は全快されたのですね。
ご自宅へ帰るのを心待ちにされていた事でしょう。

友人達の経験を聞くと
高齢の方の場合、家族にとっては
「退院おめでとう!」と言われて
手放しで喜べないのが現実のようです。
家の中には病院にはない危険がいっぱい。
交替勤務でお世話をしてくれた何人もの看護師さんの代わりに、
数少ない家族で、時には1人で
24時間気が抜けない生活が始まるのですから。

今週からしばらく我が家に居候することになった実家の母が、
来た翌日に早速、転びまして。
あちこちアザを作って、コシを傷めて
ちょっと動くにも痛い痛い。
病院2つを駆け回り、着替えや布団の起き伏しにお手伝い。
まあ、こんなこともあるよね、と、
お互い顔を見合わせて微妙に「へへ」なんて照れ笑いしながら、ズボンや靴下を履かせたりしてます。

長井さん、どうぞ「コシ」を傷めないよう、お母様共々お大事になさって下さいませ。
下を向いて咲く花に、その理由があるように、
人生で起きる、出逢う諸々の事には、きっとその理由があると信じます。

99歳で初入院って…。
どれだけ、普段からの生活を大切にしていらした人生なのでしょうか。

そして長井さんも、新たな事にチャレンジする、この春。

コシ、どうぞお気をつけてください。


いろいろな事を考える春です。

寒緋桜、見事に下を向いて咲いてますね。
小鳥もたくさん来ますね。

どんな意味があるのでしょうね。

ソメイヨシノのお花見、待ち遠しいです。

今日は、事の他、暖かい日です。


コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1393125/69964227

この記事へのトラックバック一覧です: 「腰ですよ!コシコシ!!」by 長井八美:

« 「私がヤクルトおばさんになっても…」by芹川藍 | トップページ | 「過去は鮮やかに意味を変える」~by近内 仁子 »