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2016年12月12日 (月)

普通に・・・暮れてゆく~by葛西佐紀

日曜日、太陽が中天に差し掛かる少し前、私は久しぶりにブラブラ散歩に出かけた。

こんもりと繁っていた緑の木々たちは、澄み切った青い空に、多少の枯れ葉を残してその輪郭を露にしている。

風は程よく冷たいし、陽射しは程よく柔らかいし・・・深く、更に深く、深呼吸をしてみる・・・

私はなんとなく、宮沢賢治の「林と思想」などを諳んじてみたくなったりする。

  “そらね ごらん むこうに 露にぬれている茸のかたちの ちいさな林があるだろ・・・”


そんな気分のまま商店街へ足を踏み入れる。そしてそこで目にするのは

花屋はポインセチアと赤いシクラメンでいっぱいだし!
コンビニはおでんの匂いのクリスマスフェアーだしするし!!
整骨院のお兄さんは、気が早くサンタ姿でチラシ配っているし!!!

一挙にゲンナリした私は、そのゲンナリ感を抱えて、ええい!ままよ!と吉祥寺まで足を延ばすという自虐的行為にでてみる。
更なるゲンナリ感の上塗りを想像しつつ・・・である。

吉祥寺の街中をブラブラ・・・ブラブラ・・・

するとどうだ、ゲンナリ感は徐々に薄れ・・・換わって浮上するこの感じ・・・
ナンダ、ナンダ・・・ナンダ・・・この感じ・・・

諦観の海に、というか無常の荒野にホレッと放り出されたような・・・
というのは多少、いや大いに大袈裟ではあるが、とにかくポツンと佇んでしまう私を見つけるのだ。

そして気づくのである、今年が特別なのではないと。

ああ、そうだ、去年も一昨年もこんな感じ、こんな感じだったと。
ああ、そうだ、こうやって普通に年は暮れていくのだと。


喫茶店に入った。
斜め前に座ったロマンスグレーの男性が、マスクをしたままアイスコーヒーを飲もうとした、ストローで!
私と目が合ってしまった彼はマスクを取って恥ずかしそうにニカッと笑った。
私もニカッと笑った、そして、私は・・・ちょっと救われた気持ちになった。


そうなんだ、こんな風にして、普通に年は暮れてゆくんだ。

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コメント

そうでした
前は10月に入ると少しずつ大掃除を始めてました
ASOBO塾に入ってからは稽古が優先

そうでしたこれがわたしの普通でした
少し先生の感覚に近いことが嬉しいです

ああそうだ、クリスマスには
行事好きな母が
父の松の盆栽に綿を乗っけて、毎年いくつかずつ点かなくなっていくライトを飾って、
「きよしこの夜」を歌ってケーキを食べたものでした。

私は大晦日まで仕事で残業、ボロ雑巾のようにくたびれて帰宅すると、
まだ学生なもので家の大掃除を手伝わされ、
おかんむりの兄が、わざと玄関の鍵をかけて私は締め出され、
悔し泣きをしたのを、ふと思い出しました。
除夜の鐘が鳴り、「行く年来る年」が始まると、まだ起きている家族と新年の挨拶を交わし
身支度をして深夜の神社の参道で初詣の列に加わるのです。
神社のかまどで湯を沸かすための火を焚く手伝いをしたり、
赤い袴を着て甘酒をふるまう巫女さんになったこともありました。
太鼓の音、真っ黒の空に吸い込まれる焚き火の火花、甘酒、みかん。白い息。
この季節になると頭をよぎる、大晦日の風景です。

私が幼子のころ
旧式な父のもと 我が家にはクリスマスというものがなかった
クリスマスはお祝いしなくても なぜがビングクロスビーの
ホワイトクリスマスのレコードはあった(笑笑)

いつのまにかクリスマスツリーは飾るようになったが
12月は新しい歳を迎える準備がメインだった気がするが
いつのまにか街なかはハローウィンが終わったら
クリスマス
クリスマスがくるまえにお正月・・・・
お正月はきたら 多分 すぐ節分・・・と
いつのまにか え?え?えええ? が普通になっているんですね・・・

あ~それでも 変わらないのは 大雪ですかね・・・
29年ぶり? 29年前の大雪なんて記憶にないが
毎年 年に一度は どかーんと雪が降る
29年ぶりだろうが なんだろうが これも 普通の冬の風景~。

ちいさいころ
本当にまだちいさいころ

お正月を迎える準備は、家中の様々な場所で
12月13日を過ぎる頃から始められていた気がします。

障子の張り替えやら、
しめ縄つくりやら
いらないものをたき火で
燃やしたり

暮れも押し迫ると、うちは家具屋でしたから、材木にも、機械にも商売の神様にお供えをしたり。


そして迎える正月は、凛として、冬らしい寒さで、
車の往来はぐんと減り…。

羽根つきや凧上げが定番でした。

年の瀬を、ワクワクしながら母の手仕事の邪魔をしながら跳びはねていたように思います。

今は、季節感が半端なくないですね。

そしてイベントごとに、大商戦がそこここにしてやったりと顔を出します。

馴れて多少鈍感でいないと切ない気持ちになります。

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