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2012年5月 2日 (水)

韓舞「望恨歌」に思う by 長井八美

新作能「望恨歌」を韓国伝舞踊で金利恵さんが舞った。
音楽は日本の小鼓、韓国のテグム(横笛)謡そしてストーリーを説明する朗読。
免疫学者の故多田道雄氏の作品で、物語は夫が強制連行で北九州の炭坑に連れて行かれ、
そのまま戻ることのない夫を待ち続けた韓国の寒村の老婆の話だ。

「恨」という言葉について金利恵さんと話した。
日本語では「恨」は「恨む」で、他人に対しての感情を言うが、
「恨」は成し遂げられない強い思いのことを言うそうだ。
それは、他人への恨みではなく、自分自身への嘆き、悔しさ、さらに憧れ、希いにも通じるそうだ。
例えば、
子どもが動物園にすごく行きたくて、それが叶ったときに「恨を解いた」というそうで、
とても、日常的に使われるそうだ。
「恨」という言葉は韓国の国民性をとても現しているそう。

「強い思い」とは何か?
改めて考えさせられた。

今回の作品の最後の場面で、老婆は「砧」を叩いた。
「砧」とは、選択した衣や布を台の上で皺を伸ばすための叩く作業や道具のことを指すが
韓国では、女たちは昔から恨み、つらみ、悲しみ、怒りを砧を打って発散させたそうだ。
能の舞台では、作り物のとして「砧」を出し、老婆はそれを扇で叩く仕草をしたそうだが、
金利恵さんは本当にすさまじく叩いた。

在日韓国人の2世として東京に生まれ、25歳で韓国に戻り、結婚し子育てをした。
「私のいろいろなこととこの老婆が重なる」に彼女の歴史を垣間見た。

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コメント

金利惠さんが砧を叩く姿。
 
ふと想像してしまいました。
 
「望恨歌」
感じたいと思いました。

「望恨歌」観てみたいと思いました。

その場でその強い思いを感じたいと思いました。

金利恵さんの韓国伝舞踊見たいです。

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