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2011年3月28日 (月)

おりめサンの“バカもやすみやすみに言っちゃう!”

『あったかいもの』

受話器の向こうの彼女は、自宅での地震体験を興奮ぎみにまくし立てている。

私は古いタイプの漫才師のように「はぁ、はぁ、ほお、へぇ~」と
相づちをうつばかり。

それなのに私はずっとほほえんでいた。
私はあったかくなっていたのだ、心が。

私の安否を心配して電話をかけてきてくれた、このまくしたてる彼女に
私は心をあたたかくしてもらっていた。

「またなんか情報が入ったら、電話するね」

まるでどこかの諜報部員のように、さっさと電話が切れた。

私はまたほほえんでしまった。

890円の湯タンポにトポトポと熱湯をそそぎ、
それをグッと抱き、座イスにすわり、その上から毛布をかぶる。
私のひとりコタツです。
これがとてもとてもあったかい。

コンビニに入った。
あの地震の翌日だというのに、意外と変わった様子のない店内。
レジに支払いに向かう。

レジの店員さんは若い女性。

名札を見ると「り」と書いてある。
外国からわざわざ来て、この女の子はあの地震を体験したのだと思うと、
私は思わず話しかけていた。

「日本語うまいねぇ」

彼女は血色のいいまんまるの頬を持ちあげてニッコリ笑った。

「昨日の地震、怖かったでしょう?」 という私の問いかけに

「大丈夫、神様がついているから」 と彼女は天を指さした。

私は不意をつかれた。
そして思わずカウンター越しに彼女の頭をポンポンと触れて「良い子、良い子」をした。

彼女は少しおどろいた顔をして、まんまるの頬がますますピンク色になった。

帰り、ハテ、私の頭ポンポンという行動は彼女の国ではマナー違反なのだろうか…と
頭をよぎったが…しかたない。

私は多分、あの瞬間感動したのだ。
だから、しかたない。

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コメント

「神様がついている。」

信じたいですね。

受話器も持ってほほえんでる織女さんが目に浮かびます。

まくしたてても、まくしたてなくても
自分のことを心配してくれる友達がいるってことはうれしくてありがたいことですね〜。

身体があったまるとこころも何だかあったかくなったような気がする。

私も織女さんのひとりこたつに入れてほしいよ〜

コンビニの彼女ひとりで日本に来たのかもしれない。
いろんなことをしょって覚悟して来たのかもしれない。

“大丈夫、神様がついているから”って・・・
今を精一杯生きてるから愛おしいですね。

“良い子、良い子”が彼女の国でどうなのかはわからないけれど
まんまるの頬がますますピンク色に(ちょっとはずかしかったのかな?)

“あったかいもの”

カウンター越しに頭ポンポンってした織女さんのこころがあったか〜〜〜いよdelicious

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